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COLUMN 完璧主義という悩み 

【完璧主義の生きづらさ】                       text by Hisashi Kikuchi 


■完璧主義で辛い思いをしていませんか?
自分のことを完璧主義だと感じたことありますか?学校で職場で対人関係を完璧にこなさないと気がすまない。仕事なども細部まで完璧を目指してやる。必要なところだけを齧るということができなくてやるなら全部、やらないなら全部という風に極端になる。完璧主義が必要とされて活きるような場所もあるけれど、完璧主義が本人でもなかなか止められない不自由さに繋がることも多いようにも思います。

完璧主義で苦しむのはなぜかと考えると、やはり人は不完全で欠点に溢れた生き物だからかなと思ったりします。どんな偉人や天才でも完璧な人はいません。理想を追い求めて努力するのも良いけれど、完璧を求めすぎると辛い想いもします。我々の世界は白黒はっきりつくことの方が少なくて、バランスをとることが大事な場面もたくさんあります。完璧なんてことはこの世にはありえないのかと思うほどです。それでも自分の何かを埋めるかのように完璧な自分、完璧なパートナーなどを求めてしまう。これは辛いです。完璧な人など一人もいないのですから。(完璧に見せかけることはできても)

■短所や欠点と本人が思っているものが魅力だったり
人に好かれたかったり、人に認められたくて一生懸命に対人関係において完璧を目指す人もいます。しかし人間の魅力というのは短所や欠点と本人が思っているようなところにこそあるようにも思います。完璧な人を友達にしたいという人はきっとあまり多くはないのではないでしょうか。親しみのもてる何かしらの欠点をもった人が非常に魅力的にわたしは感じます。そして欠点のない人なんていないというところが人間の良いところだなとわたしは思います。どんな偉い人だって欠点のない人はいないのです。素敵なことですね。完璧な人に囲まれていたら息がつまってしまいます。わたしは完璧じゃない不器用な人間が好きです。

■完璧に不完全な人間として
わたしは不完全で欠点のある一人の人間です。そして欠点は視点を変えれば利点でもあります。短所は見方を変えれば長所だし、長所だと思っていたものこそある場面では短所に変わるかもしれません。いずれにしてもわたしは自分が欠点に溢れた不完全な人間であることを嬉しく思います。そうでなければ人と助け合ったり、お話することもないかもしれませんから。完璧を求めて苦しんでいるあなたもいつか不完全な自分こそが完璧だと心の底から感じられるような関係や体験を得ることができるといいですね。まだ見ぬあなたに、そうした日が来る頃のことをイメージしてお祈りします。

菊池 寿

岩手県出身、京都学園大学卒業、大阪府在住。
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