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メールカウンセリングの誤解2


なぜアドバイスで悩みを解消できないことがあるのか?

インターネットの掲示板などで相談のやりとりを目にすることが多くなりました。そういった相談でなされるアドバイスについて客観的に見てみたいと思います。例としてAさんという方が相談をして、それにたくさんの方がアドバイスをしている設定です。

アドバイスで悩みが解消しない場合の例

Aさん
「私は人と会話するのが苦手です。人と会話をする練習をしようと思うのですが、自分の外見のコンプレックスがあるので人と目を合わせることができません。どうしたらいいのでしょうか・・・。何かいいアドバイスをいただけませんか?」

Aさんの相談に対してたくさんの方から親身になったアドバイスがよせられました。

アドバイス1
「コンプレックスは誰にでもあります。私にもあります。私も長い間悩みましたが、少しづつ解消していったように思います。Aさん焦らずにゆっくりゆっくり進んでいってください。気にしすぎるのはよくないですよ」
Aさんの返答
「ありがとうございました。でも正直自分は年だから、ゆっくりしてたら確実に結婚できなくなってしまうと思うんです。10年間治らなかったという体験談を読んだことがあり、怖いです。気にならなかったらいいのですが・・・人とうまく会話ができない自分がつらいです。焦ってしまいます」
アドバイス2
「はじめまして、Aさんの相談を聞いておもったのですが、人と目を合わせないですむように電話などで会話の練習をするのはどうでしょうか?」
Aさんの返答
「ありがとうございました。でも人と会話するのが苦手なので電話でも、怖いです。あと電話で誰と話したらいいのか分からないので・・ちょっと難しいかもです」
アドバイス3
「Aさんは外見にコンプレックスがあるんですよね?そのせいで会話ができない。それじゃあまずは外見のコンプレックスを解消するのがいいと思います。コンプレックスが解消したら、会話もできるようになりますよ」
Aさんの返答
「そうですね。でも人よりも外見に自信がないんです。電車に乗っていて偶然目があったりしたら、自分の顔が醜いせいだと感じてしまいます。こんな外見に生まれた自分が悪いのだと思ってしまいます・・・」
アドバイス4
「世界では戦争で子供や女性が毎日死んでいる。地雷で足を失った子供達もいる。ご飯が食べられずに毎日人が死んでいる。それに比べたら外見はそれほど重要でしょうか?あなたは幸せをかみしめてください」
Aさんの返答
「はい。そうですね・・・。あなたの言うとおりだと思います。私はだめな人間なのだと思います・・・」
アドバイス5
「人間が生きるということは大変なことです。コンプレックスをもつことありますよね。でも大丈夫です。あなたにとって一番大切なことは他にあるはずです。それを探してみてください!きっとみつかりますよ」
Aさんの返答
「ありがとうございます。考えてみようとおもいますが、今は外見のことが私にとって一番大切なことかもしれません」

アドバイスする方は親身になって一生懸命アドバイスするのだけれど、次々とそのアドバイスが実行できない理由がでてきます。Aさんはこう言っています。「ありがとうございます。でも・・・」

Aさんはアドバイスを受け入れることができません。アドバイスはその人の考え方への否定が含まれるからです。Aさん自身アドバイスされた事柄が親身でもっともな考え方だということは分かっていることでしょう。分かっていてもそのように実行できないから悩み苦しんでいるのですね。カウンセラーはその悩み苦しんでいる気持ちをじっくり聴いていくことからはじめます。メールカウンセリングでもそれは対面のカウンセリングと同じです。

メールカウンセリングはアドバイスしないで本当に効果あるの?


メールカウンセリングはどんな風に進むのだろうか?

>>メールカウンセリングの誤解3へ続く

ご注意
ここでいうアドバイスは個人の心の悩み、そのものに命令したり、説教、指示することを指します。人の心の悩みに客観的に「こう考えを変えたほうがいい」「小さいこと気にしすぎている」といった場合でも客観的にみることができないから悩んでいるということですね。このようなアドバイスで解決できることもあります。そのような時にはカウンセリングでなくとも解決できる場合といえるでしょう。

自分の症状がどのような専門機関で相談をするべきか、どのような相談方法があるか、など専門家に情報提供をうける意味でのアドバイスは非常に有効で大切です。

また、カウンセリングでは「このような方法がありますよ」と提案することがありますが、あくまでクライエント(相談者)自身が最終的に決めます。専門家の立場にたって一方通行的な情報伝達することがカウンセリングの全てではありません。医療では診断を受け、薬を飲むように言われたら、そのとおりに実行することが大切です。カウンセリングは双方向なコミュニケーションによる、相互理解をはかることによって、自己理解・他者理解・対人関係理解を深め、悩み解消に役立てることが大きな目的なのです。

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